先日、後志のある川をカヌーで下りました。
ゴールに近づくにつれ、鮭の群れがあちらこちらに見れました。
この川は下流にウライがあるのですが、それを飛び越えてこちらまで来たのでしょうか。
夢中でビデオを回していると、いつの間にか瀬に突入していました。
あぶない。あぶない。
北海道の川を秋に下ると、たまに鮭の大群に出くわします。
幸運にも、まだクマには出くわしておりません。
コースも中盤に差し掛かると、JRの鉄橋となにやら崩れた構築物が見えてきます。
近づいてみると崩壊した堰のようです。
まだまだ楽しい瀬が続きます。
このあと、コース最大の瀬がありました。
大きな波が連なり、カヌーのなかにたくさん水が入ってきそうです。
悩みましたが今回はパス。カヌーは無人のままロープをつないで流し、瀬の端を歩いて下りました。
これはライニングダウンと言います。
この後の瀬はカヌーになったまま下れました。
ふりかえるとニセコアンヌプリが見えます。
このコースを下らないと見れない眺めです。
ピンクの橋が見えたらゴールの比羅夫橋です。
ピンクの橋は水道管で、比羅夫橋はその後ろにある普通の橋です。
この橋から歩いてすぐJR比羅夫駅があります。
駅舎が民宿になっている珍しい駅で、何回もTVで紹介さています。
初めてのルートを下るのは、
「緊張するけどなんか楽しい!」
と感じた6キロ足らずのカヌーツアーでした。
そろそろ仕事も暇になってきました。
10月後半の暖かな日は、いままで忙しくてできなかったアウトドアを満喫しています。
われわれガイドも、たまには違うフィールドで漕いで、研鑽を積みたいものです。
いつもより難しいシチュエーション、フィールドを経験しておかないと、
いざという時の引き出しが少ないガイドになってしまいますからね。
というわけで、昨日はちょっとハードなコースを下ってみました。
このコースは、現在工事中のダムが取水していないので下れる、期間限定コースです。
もちろんオーバーフローしている時は下れますが、危ないしエントリーしづらいので、取水していない今がチャンスです。
いつもは池のように溜まっているダム上流も、本来の川の姿を取り戻してます。
本流に入るには、いつものコースより流れが速いので、的確なリーンとアングルが求められます。
柳が生えているところは、ダムの取水で水位が下がるので通常陸地になっているところです。
取水がないと水没しますが、柳だから枯れることはありません。
尻別川の良さは、いつも羊蹄山が見守っていてくれる、ということです。
渓谷の紅葉も美しく、山頂にシュガーパウダーをふりかけたような羊蹄山がすごくいい!
これからおもしろい瀬や遺構なんかが出てきます。
続きは明日以降。お楽しみに!
カナディアンカヌーにもいろいろ種類があります。
僕らがカヌーツーリングで使用しているのはツーリング用の一般的な2人乗りカヌーです。
そのほかにOC-1という急流用の一人乗り用カヌー、
OC-2という急流用の2人乗りカヌーがあります。
(正確な分類ではないのですが一般的にこう呼ばれます。)
”O”はオープンの意、”C”はカナディアンという意、その後の数字は漕ぎ手の人数です。
ですから、OC-1だとオープンデッキのカナディアンカヌー1人乗りのことです。
CC-1というものもあり、これはクローズドデッキ、カナディアンカヌー1人乗り、のこと。
あまり見かけませんが、カヌースラローム用の競技カヌーです。
カヌーガイドたるもの、いろいろなカヌーに乗り見識を深めなければ!
といいわけして、昔からNOCにあったカヤック競技艇のシートを取り外し、カナディアン仕様にして洞爺湖に向かいました。
CC-1のいいところは、沈してもエスキモーロール(転覆してもカヌーから降りずに元に戻すテクニック)が出来ればすぐカヌーを続けられるということです。
OC-1でもロールはできるのですが、おきあがったらカヌーの中は水で満たされ、そのままカヌーを続けるのは難しくなります。
CC-1はクローズドデッキで水が入らないので、いちいち水抜きをする必要がなく大変楽なんです。
しかし、操作はとても難しい。。
これは乗りこなすのに時間がかかりそうです。
まだ、フィッテングをしていません。シートやひざ当てを固定していないので、ほとんどじかに正座している感じです。
しっかりと体に合わせればもっと楽になると思います。
とりあえず漕ぐのに慣れたらロールにトライしてみました。
10回中2回成功。まだまだですね。
フィッテングを完成させて、もっとロールが出来るようになったら川にいってみようと思います。
ちなみに一回目の沈は、漕ぎ始めてバランスをくずしたホントの沈です。(汗
今年も「尻別川クリーン作戦」を実施します。
カヌーやラフトに乗って尻別川を下りながらゴミ拾いを行います。
「ゴミ拾いには参加したいけど、川下りはちょっと不安・・」
という方もご安心ください。
カヌーは安定性を高めた状態で、ラフトはガイド付きで行います。
「それでもちょっと・・・」
という方には、河畔を歩いてゴミを拾う班もあります。
過去9回清流日本一に輝く尻別川。
それでも、この時期はゴミが目立ちます。
みなさんのお力で、清流日本一の名に恥じない尻別川をぜひ!
昨日の春の気持ちいいカヌーツアー。
なんと、高知県土佐市からのお客様でした。
仁淀川や四万十川といった素晴らしい清流を地元にお持ちのみなさん。
生まれながら川に親しんでいるようで、
「アマゴはいるかの」
「オイカワはどうかの」
と川魚の話しきりでした。
サクラマスやイトウ、シャケの話をすると、
目を輝かせて聞きいってましたよ。
今度はこちらからカヌーをもって行ってみたいです。
みなさん、どうもありがとうございました。
また、シャケのあがるころ遊びに来てください。
尻別川河畔には桜が咲き始めました。
新緑も増えて、春紅葉が見られます。
ふと見上げると、青空に残雪が残るニセコ連峰が映えます。
今しか見れない最高の景色です。