一週間前になりますが、エキノコックスの講演会があったので出席しました。
人間に感染すると死に至るおそれがある寄生虫です。
NOCのブログでも過去に何度かふれているのでしつこいかもしれないですが、北海道ではキタキツネは身近な存在なのです。
キツネに寄生しているエキノコックスの駆除は、これまではキツネの捕殺によることが多かったのですが、これからはキツネを生かして寄生虫だけを駆除する方法を用い、成果を上げているそうです。
エキノコックスはキツネの体には影響がないので、それで殺されるのは彼らにとってはたまりませんよね。
その方法は、べイトという虫下しの入ったエサを散布しキツネに食べてもらうというものです。
キツネは縄張りを持つ動物なので、ベイトによってエキノコックスのいなくなったキツネが、他所から来るエキノコックスをもっているかもしれないキツネの侵入を防ぐのです。
これはキツネの習性を生かした、キツネを見方につける方法なのです(慣らすという意味ではないですよ)
むかし、毛皮を獲るために口発破(くちはっぱ)という爆弾を入れたエサで殺していた頃とはずいぶん変わりました。