カテゴリー別アーカイブ: ネイチャー通信

モクズガニ

尻別川にはモクズガニといわれるカニがいます。
上海ガニと同じ種類で、食べてもおいしく下流域では漁も行われています。

カヌーツアー中にたまに見かけるのですが、大きな鋏を持っているため捕るのをためらわせます。
ですから撮るだけにしています。

秋に産卵のため川を下ります。
1度だけ川を下るモクズガニの群れを目撃しました。
なん百というモクズガニが川底を埋め尽くして、まさにカニ歩きで川を下っています。
約10年、カヌーガイドをやっていますが、1度しか見ていません。とても貴重な体験でした。
鮭は川を上り、カニは川をくだる。
生命の源となる尻別川です。

ところで数年前、カヌーツアー中にモクズガニを発見し一緒に乗っていた小学生に見せてあげました。
「モクズガニって云うんだよ」
「モズクガニ?」
「ううん、モクズカニ。上海ガニと同じ仲間だよ」
「えー!あの高級な食材の上海ガニの仲間なの?」
「そ、そうだよ・・・」


羊蹄山3


山頂付近。まだシラネアオイが咲いています。


エゾノツガザクラ


チシマフウロ


ハクサンチドリ(紫)とミヤマキンバイ(黄)


母釜とよばれる火口跡にでました。ここまでくれば山頂はあとちょっと。
向こうに父釜の壁が見え、右端が今冬に上った真狩ピークです。
父釜と母釜の間の稜線を右にあるけば、旧避難小屋の跡があります。


エゾノニワトコ

7月ももうちょっとで終わりですが、今年の7月は北海道も梅雨になったようで雨ばかりの毎日でした。今日になって久しぶりに青空が見えて、やっと夏らしくなってきたとガイド一同ホッとしています。

7月の終わりを告げる「エゾノニワトコ」の赤い実が、最近カヌーコースで見られるようになりました。
カヌーを漕ぎながら、この赤い実に気づく人はあまりいませんが、ツアー後半部分で結構たくさん見ることができます。余裕がある方は探してみてください。

ニワトコは接骨木ともいわれ、古くは骨折の治療に使っていたそうです。また、この赤い実で果実酒をつけることもできるのだとか。


羊蹄山2


オオウバユリが咲き始めた2合目付近


ヤマグワも実っています。


雲から頭を出すニセコアンヌプリ

3合目付近から晴れました。低い雲がかかっていたようです。麓は曇りなんだろうな。

ここでヤマナメクジと遭遇。でかい!12cmぐらいあったと思います。

気色悪い画像ですいません。次回は高山植物の花々を掲載します。


RAC指導者養成講座in豊平川

7月17日~19日の3日間、豊平川でRACリーダー養成講座が開催されました。
私も講師として川に学ぶ体験活動のお手伝いをしてきました。
残念ながら写真はありません。初日はなんとか晴れていましたが、あとは雨でした。
1日目は座学です。活動時の注意やリスクマネジメント、フィールドの特性、などを勉強したのですが、河川工学博士の講義のなかで「200万都市を流れる河川で、豊平川ほど勾配のきつい河川は世界中でも類を見ない。」という言葉が印象的でした。
2日目の川での活動実習では、増水で予定していた幌平橋上流が使えなくなり、南大橋のしたで川の横断や魚獲りを実施。
捕まえた獲物を水槽で観察すると、2年生のヤマメがたくさんいました。ここはほんとに札幌なんだろうか?フクドジョウやウグイ、トビゲラなど生物が豊富です。
3日目はカヌー実習とスローバックレスキューだったのですが、どんどん増水していきます。同日の「豊平川イカダ下り」は中止になったようです。われわれも午前中で川から上がりました。
天候に恵まれず、予定変更や雨の中の活動で主催者、参加者とも大変だったと思います。それでもみなさん真剣なまなざしで、講習を受けておられました。今後の活躍に期待します。


徳瞬瞥岳と三階の滝にいってきました

徳瞬瞥岳登山口はニセコから車で1時間。支笏湖に向かう途中にある「三階の滝」のさらに奥にあります。7月初旬も過ぎるこのころでも、まだまだ花もおおく、野鳥の声もいっぱい聞けました。

咲いていた主な花は、
登山道:ゴゼンタチバナ、ベニバナイチヤクソウ、ウコンウツギ、カラマツソウ

<ゴゼンタチバナの群落>


<カラマツソウ>

山頂:エゾカンゾウ、イワブクロ、チシマフウロ、ヨツバシオガマ、ミヤマオダマキ、ミヤマアズマギク などなど


<ヨツバシオガマの群落>


山頂手前でホロホロ山との分岐があります。

ガズがかかり、せっかくの展望はなしです。

帰りに「三階の滝」を見物。紅葉の時期もいいかも。


緑のきれいな・・


体験工房の壁にとまっていたウンモンスズメ。
緑がきれいな蛾です。
嫌いな人には気持ち悪いかも。じつは私もちょっと虫は苦手です。

朝からずっと壁に張り付いていたので、産卵か?と思って聞いたところ、朝の冷え込みで動けなくなり、暖かくなるのを待っているそうです。
いえ、蛾に聞いたのではなく、昆虫に詳しい方に聞きました。