もう2週間も前の事ですが、
NOC事務所にて倶知安風土館学芸員の岡崎さんより
「ニセコとエキノコックス」
という内容のお話を聞かせていただきました。
岡崎さんは羊蹄山麓でエキノコックスの調査をされていて、
倶知安町ではエキノコックス感染狐の減少に成果をあげている方です。
(エキノコックスについては、過去記事を参照してください。)
http://www.noc-hokkaido.jp/diary/?p=69
http://www.noc-hokkaido.jp/diary/?p=7
主にニセコでアウトドア活動をされているかたに声をかけ、
NOCスタッフを含め10名ほどが集まりました。
ニセコでもエキノコックスに感染したキツネが存在し、
人間の生活圏に近いテリトリーをもつものもいるそうです。
外から帰ったら手を洗う、山菜などは熱を加えて食べる。
など、基本的な防衛策で人への寄生は防げるようですが、
怖いのは犬もエキノコックスを媒体するということ。
ニセコで犬を飼っている方、ニセコに犬と訪れる方は
犬がネズミを食べなようしっかり管理する必要があります。
「うちの犬は、ネズミなんか食べない」
と思うかもしれませんが、実際は飼い犬でもネズミをよく食すようです。
ご注意ください。
また、エキノコックスの卵は寒さに強いため、
夏よりも冬のほうが活性を保ったまま自然界に存在します。
子供が雪を食べている風景をよく目にしますが、
やめさせたほうがいいと思います。
ほぼ北海道の全域でエキノコックスの分布が確認されています。
ニセコ町でもベイト(キツネの虫下し)を散布することになったようです。
これからの行政の対応に期待したいところです。
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百年の森ファンクラブ主催「木の曜日講座」
百年の森ファンクラブ主催の「木の曜日講座-自然を学び自然に学ぶ-」が今年も開催されるそうです。
毎週木曜日の7時から、各界の著名な講師のお話が聞ける素晴らしい集いですので、紹介したいと思います。
- 2月19日 「伊達・喜茂別・ニセコの黎明を繋いだ人々-永年社を軸に-」
梅田 滋氏 町民まちづくり編集工房
- 26日 「森に棲む猛禽類」
村井 雅之氏 ゆうふつ原野自然情報センター - 3月5日 「北海道に生息するヘイケボタルの生態とその保護のありかた」
鬼丸 和幸氏 美幌博物館学芸員 - 12日 「くまがでるぞー」
樋口 洋氏 元NPO法人ピッキオ クマ保護管理部所属 - 19日 「森を視る-ヒトは森に生かされて来た-」
中村 齋氏 中村博物館学研究所
◆時間 6時半開場 7時開演
◆場所 倶知安風土館
※風土館入館料100円が必要です。
安全への取り組み
一週間前になりますが、エキノコックスの講演会があったので出席しました。
人間に感染すると死に至るおそれがある寄生虫です。
NOCのブログでも過去に何度かふれているのでしつこいかもしれないですが、北海道ではキタキツネは身近な存在なのです。
キツネに寄生しているエキノコックスの駆除は、これまではキツネの捕殺によることが多かったのですが、これからはキツネを生かして寄生虫だけを駆除する方法を用い、成果を上げているそうです。
エキノコックスはキツネの体には影響がないので、それで殺されるのは彼らにとってはたまりませんよね。
その方法は、べイトという虫下しの入ったエサを散布しキツネに食べてもらうというものです。
キツネは縄張りを持つ動物なので、ベイトによってエキノコックスのいなくなったキツネが、他所から来るエキノコックスをもっているかもしれないキツネの侵入を防ぐのです。
これはキツネの習性を生かした、キツネを見方につける方法なのです(慣らすという意味ではないですよ)
むかし、毛皮を獲るために口発破(くちはっぱ)という爆弾を入れたエサで殺していた頃とはずいぶん変わりました。
神仙沼にも行ってみました
ニセコを歩いた後に、神仙沼にも行ってみました。
雪はすっかりなくなり、ミズバショウやザゼンソウ、ショウジョウバカマ、エゾイチゲなど、春一番に咲く花々が顔を出しています。
目立たないけどワタスゲの花もありました。
モウセンゴケもまだ小さい葉でしたが、しっかり粘毛をだして虫の発生をまっていました。
ムラサキヤシオもこれからどんどん咲きそうです。
<写真はピンボケなのでボツです。すいません。>
エゾカンゾウやヒオウギアヤメもだんだん増えてきたような気がします。
今年の「神仙沼ネイチャーハイキング」も楽しくなりそう。
皆様のお越しをお待ちしております。
お食事中・・・
普段、見かけないシルエットの鳥がいました。
見るとキレンジャクです。
群れているはずの鳥が一羽でいたので耳をすませてみると、チリリチリリ・・・と小さく声がします。
3・4羽いましたがカメラのフレームに一緒に入るほどには集まりません。
数日後の暖かい時に、たくさん集まっていました。
雪の中に埋まっていたナナカマドの実が、雪が融けて出てきています。それをついばんでいたんですね。
ウッドペッカー
冬の森におじゃまします
雪におおわれた白い景色は緑とはまた違う魅力があります
樹々が葉をつけていないこの季節はバードウォッチングにもよいですね
今季、見納め??
今年も尻別川でハクチョウを見る事ができました。
3シーズン続けて見ているのですが、前シーズン・前々シーズンは1羽だったのが(1羽しか見ていないだけかも)今回はファミリーになってますね。真ん中にいる色の違うのが子供です。
でもワンシーズン1回しか見れてないんですよ。
今回もこれっきりかな。