ぜいぜいいいながら、何とか森林帯を抜け、見晴らしのいい場所に出ました。
ここからだと洞爺湖がはっきり見え、昆布岳、尻別岳、留寿都、真狩、ニセコの眺めが最高です。
ここら辺の樹木はほとんどダケカンバで、環境が厳しいのでしょう矮小化しています。
急すぎてそろそろシールが効かなくなってきました。
尾根筋は凍っていて、つぼ足でも埋まらなそうです。
6合目半ぐらいからスキーを担いで登ることにしました。
プラスティックブーツの先で、コツコツとステップを作りながらじわじわと登って行きます。
ほんと牛歩です。
いっこうに山頂が近づきません。
ちょっと雪の柔らかいところにMSRのスノーシューの跡がありました。
これだと楽にあがれるのですが、スキーブーツでは使えません。
以前スキーブーツにスノーシューをつけて登ったら、
スノーシューのビンディングが負けて壊れてしまいました。
気がつけば予定した時間よりだいぶオーバーしています。
急がねばと思う心と裏腹に、全然ピッチが上がりません。
天気はいいし、最近は日没も伸びていますので、
このペースでも山頂までいける、と自分を奮い立たせて、
登り続けます。
でも、久しぶりにハイマツ帯にしがみつきながらの登りは、
楽しくてしょうがありませんでした。