昨日の続きです。
スノーシューで白金温泉の森を歩きました。
針葉樹が多く、エゾマツ、アカエゾマツ、トドマツといった北海道を代表する松が見られました。
また、広葉樹ではダケカンバ、コシアブラ、ナナカマドなどが多かったです。
なんとなくですが、ほとんどの松が同じ大きさなのに違和感を覚えます。
同じグループの人もそう感じたのか、「ここって天然林?」とつぶやきます。
後でわかったのですが、十勝岳は大きな噴火を繰り返し、多大な被害を麓にもたらしています。
特に大正15年の噴火は死者114名も出す大災害になり、
三浦綾子の小説「泥流地帯」の題材になったほどです。
白金温泉の森は、何度も噴火によって壊滅的な被害にあいながらも、
そのたびに再生を繰り返す、自然の力強さを教えてくれる森だったのでした。
同じ大きさの木が多いのは、森が一度なくなったあと、同じ時期に木が芽生えたからだったのです。
十勝岳は現在も、山頂付近から噴煙が上がっています。
昨日の記事で、富良野岳が見えると書きましたが、美瑛岳の誤りでした。訂正します。