尻別川にはモクズガニといわれるカニがいます。
上海ガニと同じ種類で、食べてもおいしく下流域では漁も行われています。
カヌーツアー中にたまに見かけるのですが、大きな鋏を持っているため捕るのをためらわせます。
ですから撮るだけにしています。
秋に産卵のため川を下ります。
1度だけ川を下るモクズガニの群れを目撃しました。
なん百というモクズガニが川底を埋め尽くして、まさにカニ歩きで川を下っています。
約10年、カヌーガイドをやっていますが、1度しか見ていません。とても貴重な体験でした。
鮭は川を上り、カニは川をくだる。
生命の源となる尻別川です。
ところで数年前、カヌーツアー中にモクズガニを発見し一緒に乗っていた小学生に見せてあげました。
「モクズガニって云うんだよ」
「モズクガニ?」
「ううん、モクズカニ。上海ガニと同じ仲間だよ」
「えー!あの高級な食材の上海ガニの仲間なの?」
「そ、そうだよ・・・」