もう2週間も前の事ですが、
NOC事務所にて倶知安風土館学芸員の岡崎さんより
「ニセコとエキノコックス」
という内容のお話を聞かせていただきました。
岡崎さんは羊蹄山麓でエキノコックスの調査をされていて、
倶知安町ではエキノコックス感染狐の減少に成果をあげている方です。
(エキノコックスについては、過去記事を参照してください。)
http://www.noc-hokkaido.jp/diary/?p=69
http://www.noc-hokkaido.jp/diary/?p=7
主にニセコでアウトドア活動をされているかたに声をかけ、
NOCスタッフを含め10名ほどが集まりました。
ニセコでもエキノコックスに感染したキツネが存在し、
人間の生活圏に近いテリトリーをもつものもいるそうです。
外から帰ったら手を洗う、山菜などは熱を加えて食べる。
など、基本的な防衛策で人への寄生は防げるようですが、
怖いのは犬もエキノコックスを媒体するということ。
ニセコで犬を飼っている方、ニセコに犬と訪れる方は
犬がネズミを食べなようしっかり管理する必要があります。
「うちの犬は、ネズミなんか食べない」
と思うかもしれませんが、実際は飼い犬でもネズミをよく食すようです。
ご注意ください。
また、エキノコックスの卵は寒さに強いため、
夏よりも冬のほうが活性を保ったまま自然界に存在します。
子供が雪を食べている風景をよく目にしますが、
やめさせたほうがいいと思います。
ほぼ北海道の全域でエキノコックスの分布が確認されています。
ニセコ町でもベイト(キツネの虫下し)を散布することになったようです。
これからの行政の対応に期待したいところです。
ニセコとエキノコックス
2009年02月25日
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