カヌーで川に出るとたまに出くわす黒づくめの怪しいやつら。
岸の岩場にたむろして、川魚を狙う集団です。
いえいえ、密漁者ではありませんよ。
今日は鵜の話です。
尻別川には7月ぐらいから姿を見せます。
以前は夏から秋にかけてたくさんの鵜を見ることができましたが、
最近とても数が減りました。鮎が減った影響でしょうか?
鵜は水中に潜り、羽根を使って自由に泳ぎ魚を捕まえます。
大きな魚でもまるごとのみ込むので、「うのみにする」の語源にもなっています。
潜れるのはいいのですが、飛び立つのがカモより遅く、いつまでも水面をバシャバシャ蹴って、やっと飛びあがります。
たまに岩の上などで羽根を広げて乾かしたり、手入れを行ってます。
そのときカヌーが近づくと、残念そうにまた川に飛び込み逃げるところが可愛くもあります。
カモと違い鵜は首から上しか水面にでません。
一度潜ると1分ほどいなくなりますが、すぐ近くの水面にひょこっと顔を出します。
カヌーの前をまるで道案内のように、顔を出したりもぐったりする鵜はとても愛嬌があります。
見た目は真っ黒で気味が悪いと思われるかもしれませんが、よく見るとかわいい鳥です。
日本には川鵜と海鵜がいますが、北海道には海鵜しかいないと言われてきました。
近年はたくさんの川鵜が渡ってきているそうです。
尻別川の鵜はどちらだろう?と長年思っていましたが、最近やっと顔がはっきり写った写真が撮れ判明しました。
上の写真、口元をアップで見ると端に切れ込みがあります。
これは海鵜の特徴で、川鵜は切れ込みがありません。
まあ、すべての鵜が海鵜かどうかわかりませんが、とりあえず尻別川にいるのは海鵜かな、とすっきりしましたよ~ウッ!