カヌーの先端から底部にかけて茶色い物がついています。
これは、一番痛みやすいカヌーの先端部分と先端底部を保護するものです。
離岸するとき、接岸するとき、常に先端底部は岸に接触します。
その為、発着を繰り返ししているうちに削られて穴が開いてしまうのです。
それを防ぐ為、とっても強いアラミド繊維マットをポリエチレン樹脂で固めて装着して、
摩耗から守ります。
アラミド繊維はケブラーとも呼ばれ、防弾チョッキにも使われる強い繊維です。(がとっても値が張ります)
これをカヌーの先端から底部にかけて、一番摩耗しやすい部分の上から貼り付けます。
まず、エポキシ樹脂を塗り、上からアラミドマットを重ね、さらにエポキシ樹脂を染み込ませるように塗っていきます。
全体になじませたら乾くのを待ちます。エポキシが固まるのに24時間は必要ですし、気温が低いと固まりません。
なので、夏場でしかできない作業です。
今回は市販の「スキッドプレート」というものを使用しています。倉庫に眠っていた最後のものです。
スキッドプレートは10年前に比べると値段がかなり上がり、入手も困難になってきています。
アラミド繊維と用途に合ったエポキシ樹脂が手に入れば、自作も可能かと思います。