然別湖での散策ではナキウサギの観察も目的の一つにありました。
「ナキウサギ」は日本では北海道のみの、しかも道内でも大雪山や日高の山々など限られたところにしか生息していない、とても珍しい哺乳類です。
姿はウサギといっても耳は短く、体も15cm程しかありません。小さなモルモット、といったイメージでしょうか。
名前の通り「キチッ」と鳴き、とてもきれいな空気、冷涼な環境を好みます。
岩の隙間で生活していてこの中を歩いてしまうので、地上に出てもすぐに岩の中に逃げてしまうほど警戒心も強く、見つけにくいのです。
歩いていると鳴き声がしました。そこで、1時間半~2時間ほどずーっとじっとし続け、2頭のナキウサギを見ることが出来ました。日中はあまり出てこない動物ですが、石の上で周りを探り、瞑想していた姿がとても印象的でした。
時間やコースタイムにとらわれず、じっくり歩くのも楽しいもんですよ。こんな珍しいものが発見できるかも?
観察旅行 その9
2005年07月28日
コメントをどうぞ