野付から阿寒、オンネトー、と進み、然別湖へ。ここで4時間ほどかけて散策していると、「サルオガセ」を見つけた。
これは樹にぶら下がる「とろろ昆布」といった感じで、一見気味が悪いと思うかもしれない。
「うっそうとした針葉樹林の向こうに小さな沼が広がり、深い霧のかかった森の中では枝に掛かったひげのようなものがゆらゆらと・・・。きゃーー!!」
こんなホラー映画のイメージが浮かぶ。
しかし、こいつは樹から養分を取ることなく、空気中の水分を吸収して成長している、れっきとした生きた植物(地衣類)なのです。なので霧のよく発生するような森林にあります。
前にサルオガセについて、「霞(かすみ)を食う」と表現されていました。
仙人の住むような深い森に、霞を食う植物・・。なかなか神秘的だと思いませんか?
もうそろそろ最終回の予定・・・。
観察旅行 その8
2005年07月27日
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